期待のちょっと上へ。リペアが教えてくれた、仕事の奥深さ

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マンションのリフォームが完成し、いよいよオーナー様への引渡し前。

この段階で欠かせないのが「リペア」という工程です。

リペアとは、施工中についてしまった壁や床の小傷、建具枠の擦れなどを補修する作業のこと。

完成度を左右する、地味だけど大切な仕事です。

今回お願いしたのは、ダイノックシートの補修が得意な職人さん。ダイノックシートとは、

木目や石目の柄がついた化粧シートのこと。実はこのシート、一度傷や穴が入ると補修がとても難しい素材なんです。

でもこの方、それができる。しかもきれいに。

 

そしてもう一人、別の職人さん。私が部屋を確認しながら「あ、ここも…」と独り言を言っていたら、

翌日には頼んでいない箇所まで直してくれていました。

「やっときました」

その一言だけ。見た目はバッチリ。

 

実は、頼んだ仕事だけをこなす職人さんが大半です。それが普通で、それで十分とも言えます。

だからこそ、依頼していない箇所まで気づいて直してくれていたとき、正直、涙が出るくらい感動しました。

そしてその瞬間、自分に問いかけました。

「頼まれたことのちょっと上を、私はできていたか?」

言われたことをいかにこなすか、ずっとそれを真剣に考えてきました。

長年仕事をしてきたつもりでしたが、恥ずかしながら、この職人さんに初めて気づかされたんです。

「また頼みたい」と思われる仕事って、そこじゃないかもしれない。期待のちょっと上を、

さりげなく届けること。それが、人を動かす仕事なのかもしれない。

いつも現場では自分の未熟さにぶち当たり、辛いことの方が多い。

でもたまーにこんな感動に出会うから、この仕事を続けているのだと思います。

アッキー
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